あなたの会社では「裸の王様」と呼ばれる方々がいませんでしょうか? 王様のように君臨しているのに、実は陰口を叩かれているような方のことです。まさに「裸の王様」。彼らはそれなりの役職についているので、その発言に対して誰も逆らいません。ただ、誰もその方の意見を聞きません。正確に言うと聞いたふりをするだけです。「あー、また始まった」と思い、聞き流すだけです。しかし、当の本人は「また自分が組織を動かした」と勘違いしているのです。
逆説「裸の王様」になるための行動
誰からも慕われず、そのことを自覚できない。本人だけは自分の力を確信していますが、ただ会社のポジションに君臨しているだけ。残念ながら会社の業績が悪くなった途端、そのポジションは危うくなりますし、転職を試みても面接官にすぐに本質を見透かされてしまい、社外でも活躍の場は期待できないでしょう。
さて、そんな裸の王様にならないためには、裸の王様になるための行動を意識するだけです。その行動とは以下です。
誰からも慕われず、そのことを自覚できない。本人だけは自分の力を確信していますが、ただ会社のポジションに君臨しているだけ。残念ながら会社の業績が悪くなった途端、そのポジションは危うくなりますし、転職を試みても面接官にすぐに本質を見透かされてしまい、社外でも活躍の場は期待できないでしょう。
さて、そんな裸の王様にならないためには、裸の王様になるための行動を意識するだけです。その行動とは以下です。
- 常に上から目線で発言する。
- 部下の意見のあげあしを取る。
- 部下の発言を否定する。
- みんながいる場所で部下を名指しで注意する。
- 人の話を聞かない。
- 過去の成功体験を語る。
- その日の気分で異なる意見を言う。
- 部下は自分の努力だけで成長するものだと考える。
- とにかく話が長い。同じ話が多い。
- 特に何も決めない。
- やたら会議が多いが、特に何か進んでいる気配がない。
- 他の同役職の人と関係性を構築しない。仲が悪い。
- 自分と同じまたは上の階級の人には、事なかれ主義を徹する。
「裸の王様」の事例と対策
上記の行動を取るだけで、裸の王様になれます。全部が該当する方は稀かもしれませんが、いくつか当てはまる方は多いと思います。例えば、こんなシーンはないでしょうか。
今日は会議。1週間かけて作成した資料を元にプレゼン。今日は自分の上長はもちろん他部署の役職陣も参加しているので、気合が入る。ゴールは企画の承認だ。会議が始まり、一生懸命、資料を元に説明をする。一通り説明が終わり、質問がないかと投げかけようとしたとき、かぶせるように上長が質問をしてくる。「おや?」。この会議の前に事前に共有しておいたはずだが……。指摘された点は、前と同じ点。先日も丁寧に説明して納得していただいたはずだ。同じように回答するが、話が終わらないうちに、「そうではない」と否定される。その後、「自分はこうやった方がこれまで成功したので同じようにやった方がいい」という長い話が始まった。困惑して周りを見てみると、一様に「また始まったよ」という顔。ようやく上長の話が終わったタイミングで、他部署の役職陣の方が別のリスクを指摘する。他部署に関わるリスクだ。私が答える前に、上長が「私もそう思うから調整しておいて」とひと言。完全に孤立無援だ。上長を見ると、満足そうな顔をしていた。今日の会議では何も決まらなかった。指摘された点を確認・修正して、また会議を設定する必要がある。早くて1か月後だろう。
上記のシーンで登場する「裸の王様」はまだまだ序の口です。なお、「裸の王様」の考え方を改めたいと思うかもしれませんが、実際は難しいです。あくまで他人なので変えようと努力するのは徒労に終わるでしょう。せめて自分だけは「裸の王様」にならないことを考えましょう。さて、「裸の王様」にならない方法は、先の「裸の王様になるための行動」の逆の行動を取ればいいのです。若い頃は、こんな人にはなりたくないなと思っていても、歳を取ると意識が薄れてしまうもの。自戒を込めて書いてみました。
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